主治医を見つける

02/27/2025

日本の医療制度はフリーアクセスが原則ですからちょっとした風邪などでも大学病院に受診したりする人が多いようです。人間ドックの結果についても治療が必要になって初めて専門の医療機関を受診する人が多いようです。フリーアクセスは日本の医療制度の美点ではあるのですが、このような使い方をしていては自身の健康を維持するためにはあまり効果的とは言えません。

 

まずは主治医を作ろう

健康を維持するためにはまずは自分の日常の健康状態を把握してくれる主治医を作ることが大切です。主治医は勤務医でも開業医でも構わないのですが、自分や家族の健康を長くみてくれる医師である必要があります。診療科は何科でも構いませんが、勤務医の場合は転勤することが多いので自宅周辺の開業医がおすすめです。自分だけでなく家族の健康も同じ医師に見てもらうようにしましょう。会社の健康診断や自分で受けた人間ドックの結果などはすべて主治医に見てもらいアドバイスをもらうようにしましょう。その上で、日常のちょっとした病気はもちろん、主治医の専門外の病気についてもまずは主治医に相談するのが賢い戦術です。専門医を受診する場合、自分で専門医を探すのではなくまず主治医に相談して専門医を紹介してもらうのがなにかとスムーズです。専門医は基本的には特定の病気しか相手にしていないので特定の病気に関して必要な情報を取捨選択して紹介しないと取り合ってもらえません。患者がマスコミで見掛けた専門医の外来に飛び込んでも満足のいく医療を受けることができないことが多いのはこれが理由です。

 

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フリーアクセスはこう使おう

と言うわけで、病気の際にいきなり大病院に飛び込むと言うのはフリーアクセスの間違った使い方です。自分の健康のためにはメリットはありませんし、時間やお金の無駄にもなります。フリーアクセスは主治医を見つけるために使うのが正しい使い方です。特定の主治医がいない場合には、ちょっとした病気の診療を主治医になってもらえそうな近所の病院にお願いします。その時に人間ドックの結果や家族の健康状態などいろいろ相談し主治医が親身になって相談に乗ってくれるタイプなのかどうか、またその主治医の医療に対する姿勢が自分の求める医療に一致するものかどうかを見極めて信頼できる医師を見つけるようにしましょう。私であれば風邪に対する抗生物質の使い方や成人病に対する投薬の使い方でその医師の医療に対する姿勢を判断します。一旦信頼できる主治医を見つけたら自分も家族も全ての情報をその医師に集約します。こうすることで何かあったときには速やかに適切な医療を受けることができるようになります。

正しい知識

Posted by 管理人