痛風の予防
02/27/2025
健康診断で話を伺っていると「痛風を予防するためにビールを控えてます。」なんて言う話をよく聞きます。「あれは迷信ですから心配しなくても大丈夫ですよ。」と説明すると皆さん驚かれますね。理屈がわかっていれば痛風の予防はそんなに難しいことではありません。

迷信が生まれる理由
痛風の原因についてはほぼ確立していて、体内でプリン体が分解された結果生じる尿酸がうまく排泄できずに結晶化して関節にたまるのが大まかな原因とされています。そこでプリン体の摂取を抑えれば痛風が予防できるということになります。迷信の原因は次の段階で、「プリン体の摂取を抑えるためにビールなどの特定の食品を制限すべき」というところにあります。
痛風関連の学会やお薬のホームページを見てみるとプリン体を多く含む食品の一覧表がよく掲示されていますが、これを見てどう思うかが問題です。プリン体を多く含む食品を一つ一つ確認してそれを丁寧に除外していこうというのが皆さんの考えだと思うのですがこれでは結果的には効果がありません。一覧表を見たときには、「ほとんどすべての食品にプリン体が含まれている」と認識するのが正しい考え方です。ほとんどすべての食品にプリン体が含まれているのであれば特定の食品を減らししてコントロールするのは事実上は不可能です。
体重が減るように食事をコントロールすればプリン体の摂取は自動的に減る
ではどうするか? 答えは簡単で摂取するプリン体の量全体を減らそうと思えばいいわけです。そもそも痛風を発症しているような人は大体がオーバーウェイトなので痛風云々の前にまず摂取カロリーを制限する必要があります。摂取カロリーを減らすためには食事の量を減らす必要があるので必然的に摂取するプリン体の量が減ります。体重を減らすためのダイエットについてはあちこちで書かれているので参考にしていただくとして要は結果的に体重が減るような生活スタイルに変えれば自動的に尿酸値が低くなると言うことです。

大まかにはこの作戦で大丈夫ですが、後は肝臓の健康を保つために特定の食品の大量摂取(特にアルコール)をしないことや腎機能を保つために脱水にならないように水分をしっかり補給することも大切です。いずれにせよ特定の食品を省くことを思うと遙かに簡単に痛風の予防ができます。
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