花粉症の薬はどうする?
春先になると多くの人が悩まされる花粉症。毎年、症状を抑えるために薬を服用している方も多いでしょう。しかし、中には「一年中アレルギー症状が出るため、ずっと薬を飲み続けているが、このままで大丈夫なのか?」と疑問を持つ人もいます。今回は、花粉症の対策について理論的に整理し、薬の服用について考えてみたいと思います。
アレルギーとは?
アレルギーは、通常であれば体に害を及ぼさない異物(アレルゲン)に対し、免疫が過剰に反応することで起こる症状です。花粉症もこの一種とされ、治療法として免疫の異常な働きを抑える薬が処方されます。
しかし、ここで考えるべきことは次の二点です。
- 花粉は本当に排除する必要のない異物なのか?
- 花粉症の症状は、必要以上に強い免疫反応なのか?
この二つの観点から、花粉症に対する薬の使用について考察してみます。
花粉は排除する必要のない異物か?
一般的に、すべての化学物質はごく微量であれば体に影響を及ぼしません。しかし、近年のスギ花粉や中国大陸から飛来するPM2.5は、本当に「ごく微量の体に影響を及ぼさない物質」なのでしょうか?
もし、これらが人体に影響を与えるものであれば、それを涙や鼻水で排除しようとする免疫の働きは、異常反応ではなく正常な反応と考えることもできます。しかし、現時点ではこれらがどれほど体に影響を与えるのかは明確にはわかっていません。そのため、
- 「影響がわからないからこそ、薬で免疫反応を抑えて体に受け入れる」
- 「影響がわからないからこそ、体の防御機能を働かせて排除する」
という二つの考え方が生まれます。
花粉症の症状は必要以上に強い免疫反応か?
医療の現場では、アレルギー反応が命に関わるような状態(例:喘息発作や喉頭浮腫)になる場合に「必要以上に強い免疫反応」と判断されます。しかし、花粉症の主な症状である鼻水・くしゃみ・目のかゆみ・涙などは、命の危険を伴うものではありません。
もちろん、不快な症状であることは間違いありませんが、これを薬で抑えるべきかどうかは慎重に考える必要があります。特に、免疫反応を薬で抑えることで、
- 花粉と共に浮遊しているウイルスや有害物質への防御機能も低下する
- インフルエンザや未知のウイルス、タバコの煙などの影響を受けやすくなる
といったリスクがあることも忘れてはいけません。
花粉症の薬を使うべきか?
春先になると、花粉症の薬のコマーシャルが多く流れ、「薬を飲まなければならない」という風潮が強まります。しかし、免疫反応を薬で抑えることには、薬の副作用以外にも上記のようなリスクが伴います。
そのため、
- 症状が日常生活に大きな支障をきたす場合は、薬を適切に使用する
- 軽度の症状であれば、防御機能を生かしつつ、マスクやメガネなどの物理的対策を優先する
といったバランスを考えることが重要です。
まとめ
花粉症の薬を服用するかどうかは、「免疫反応を抑えるべきか?」という視点で考えるべきです。
私は個人的に、スギ花粉やPM2.5を体に受け入れたくないと考えているため、基本的には鼻水や涙を止めずに洗い流す方法を取っています。花粉症の薬を飲むかどうかは、自身の健康状態や考え方に合わせて慎重に判断しましょう。

















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