逆流性食道炎にPPIを使い続けて大丈夫?——「リスクが証明されていない=安全」ではない理由
近年、「逆流性食道炎にはプロトンポンプ阻害薬(PPI)が有効」という情報がテレビやインターネットで広まり、多くの方が長期的にPPIを服用しています。確かに、PPIは胸やけや胃もたれを速やかに改善する即効性のある薬です。しかし、「症状が ...
がん検診における抗体検査の意義 ― 過去の感染歴を手がかりにがん発症リスクを見抜く
がんの発症には、遺伝的素因や生活習慣だけでなく、ウイルスや細菌などの感染が関与するケースが少なくありません。代表的なものとして、C型肝炎ウイルス(HCV)やB型肝炎ウイルス(HBV)による肝がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)による ...
前立腺がんのスクリーニング:PSA高値から生検へ進む前にMRIを考えるべき理由
前立腺がんは、日本でも男性のがんの中で罹患数が最も多い疾患の一つとなりました。特に高齢化に伴い、PSA(前立腺特異抗原)を用いたスクリーニング検査で早期発見されるケースが増えています。しかし、PSAが高値であった場合に「すぐに前立腺生 ...
がん検診で偶然見つかる画像所見とは?その意味を正しく理解するために
CT検査やMRIなどを用いたがん検診では、目的である「がんの有無」以外にも、しばしば思いがけない画像所見が見つかることがあります。これらは「偶発所見(incidental findings)」と呼ばれ、必ずしも病気とは限らないものの、 ...