健康な食生活とは
02/11/2025
人間ドックなどでコレステロールが高いなど指摘を受けた場合、生活習慣の改善とともに野菜を中心としたヘルシーな食生活をしましょうと指導を受けることが多いと思います。レストランでもヘルシーランチセットなどと称してタンパク質や脂質の少ない野菜中心のメニューが提供されていることが多いと思います。 血液検査のデータを改善するためにこれらのヘルシーな食生活は本当に役に立つのでしょうか?

コレステロールは肝臓で合成される
この問題を理解するには血中のコレステロールはどのように合成されどのように調整されているのかについての知識が必要です。 多くの人はコレステロールの多く含まれる食事をとると食品中のコレステロールがそのまま血中に移動して動脈硬化の原因となると思っているようです。いわゆるヘルシーな食事を推奨する伝統的な保健指導でも同様の理屈に基づいているようですが現実の人間の体はそのようにはできていません。 コレステロールは食事中の成分から血中にそのまま移行するするのではなく、肝臓で合成される物質です。コレステロール自体は細胞膜の生成など生理的な機能を持つ物質で決して毒物ではありません。その合成は体の必要性に応じて調節されるため単純に食事中のコレステロールを減らしても血中のコレステロールが上下することはありません。極端なダイエットなどで摂取する栄養に極端な偏りがあれば話は別ですが。
つまり健康指標としての血中コレステロール値は動脈硬化の原因ではなく生活習慣の結果であるということを理解する必要があります 。いわゆる悪玉コレステロールといわれる血中 LDL 値が高い人では動脈硬化が早く進行するわけですがその原因は食事から摂取する LDLが多いといった単純な問題 ではなく、 LDL が高くなるような生活習慣にあるというわけです。
特定の化学物質の大量摂取は良くない
このように考えるとどうすれば悪玉コレステロールの低い健康的な状態を維持できるかは割と簡単に予想できます。 コレステロールは肝臓で合成されるわけですから要は肝臓を健康な状態に保てばいいわけです。そのためにはアルコールなど解毒作用の必要な物質を偏って大量に取らないということが重要であることは明らかです。また人間から見るとアルコールは毒のイメージがありますが 、肝臓から見るとアルコールであれ糖質であれタンパク質であれ代謝が必要な一化学物質にすぎません。従って肝臓に悪いのはアルコールだから肝臓に悪いのではなく特定の化学物質を大量に摂取するから体に悪いということを理解しておく必要があります。この点では糖質や脂質も同様で特定の物質を大量に摂取することは体に悪いと考えるべきです。サプリメントなどで特定の化学物質を大量に摂取するというのも肝臓に悪いということが予測できます。
このように身体の仕組みを理解した上で考えてみると様々な化学物質を合成するという肝臓の機能を健康的に保つには糖質、脂質、タンパク質、ビタミンなどの栄養素をバランスよく摂取することが大切であると分かります。これまで俗にヘルシーとされていた食事は多くの場合野菜中心でタンパク質や脂質に乏しく栄養のバランスということを考えると決して身体にいいものではなさそうです。
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